イザヤ書3-4 ; ガラテヤ6

イザヤ書

第3章

3:1見よ、主、万軍の主は
エルサレムとユダから
ささえとなり、頼みとなるもの――
すべてささえとなるパン、
すべてささえとなる水――を取り去られる。
3:2すなわち勇士と軍人、
裁判官と預言者、
占い師と長老、
3:3五十人の長と身分の高い人、
議官と巧みな魔術師、
老練なまじない師を取り去られる。
3:4わたしはわらべを立てて彼らの君とし、
みどりごに彼らを治めさせる。
3:5民は互に相しえたげ、
人はおのおのその隣をしえたげ、
若い者は老いたる者にむかって高ぶり、
卑しい者は尊い者にむかって高ぶる。
3:6その時、人はその父の家で、兄弟をつかまえて言う、
「あなたは外套を持っている、
わたしたちのつかさびとになって、
この荒れ跡をあなたの手で治めてください」と。
3:7その日、彼は声をあげて言う、
「わたしはいやす者となることはできません、
わたしの家にはパンもなく、外套もありません、
わたしを立てて、
民のつかさびとにしないでください」。
3:8これは彼らの言葉と行いとが主にそむき、
その栄光の目をおかしたので、
エルサレムはつまずき、ユダは倒れたからである。
3:9彼らの不公平は彼らにむかって不利なあかしをし、
ソドムのようにその罪をあらわして隠さない。
わざわいなるかな、
彼らはみずから悪の報いをうけた。
3:10正しい人に言え、彼らはさいわいであると。
彼らはその行いの実を食べるからである。
3:11悪しき者はわざわいだ、彼は災をうける。
その手のなした事が彼に報いられるからである。
3:12わが民は幼な子にしえたげられ、
女たちに治められる。
ああ、わが民よ、あなたを導く者は
かえって、あなたを迷わせ、
あなたの行くべき道を混乱させる。
3:13主は言い争うために立ちあがり、
その民をさばくために立たれる。
3:14主はその民の長老と君たちとをさばいて、
「あなたがたは、ぶどう畑を食い荒した。
貧しい者からかすめとった物は、
あなたがたの家にある。
3:15なぜ、あなたがたはわが民を踏みにじり、
貧しい者の顔をすり砕くのか」と
万軍の神、主は言われる。
3:16主は言われた、
シオンの娘らは高ぶり、
首をのばしてあるき、目でこびをおくり、
その行くとき気どって歩き、
その足でりんりんと鳴り響かす。
3:17それゆえ、主はシオンの娘らの頭を
撃って、かさぶたでおおい、
彼らの隠れた所をあらわされる。
3:18その日、主は彼らの美しい装身具と服装すなわち、くるぶし輪、髪ひも、月形の飾り、3:19耳輪、腕輪、顔おおい、3:20頭飾り、すね飾り、飾り帯、香箱、守り袋、3:21指輪、鼻輪、3:22礼服、外套、肩掛、手さげ袋、3:23薄織の上着、亜麻布の着物、帽子、被衣などを取り除かれる。
3:24芳香はかわって、悪臭となり、
帯はかわって、なわとなり、
よく編んだ髪はかわって、かぶろとなり、
はなやかな衣はかわって、荒布の衣となり、
美しい顔はかわって、焼き印された顔となる。
3:25あなたの男たちはつるぎに倒れ、
あなたの勇士たちは戦いに倒れる。
3:26シオンの門は嘆き悲しみ、
シオンは荒れすたれて、地に座する。

第4章

4:1その日、七人の女がひとりの男にすがって、「わたしたちは自分のパンをたべ、自分の着物を着ます。ただ、あなたの名によって呼ばれることを許して、わたしたちの恥を取り除いてください」と言う。
4:2その日、主の枝は麗しく栄え、地の産物はイスラエルの生き残った者の誇、また光栄となる。4:3 4そして主が審判の霊と滅亡の霊とをもって、シオンの娘らの汚れを洗い、エルサレムの血をその中から除き去られるとき、シオンに残る者、エルサレムにとどまる者、すべてエルサレムにあって、生命の書にしるされた者は聖なる者ととなえられる。4:5その時、主はシオンの山のすべての場所と、そのもろもろの集会との上に、昼は雲をつくり、夜は煙と燃える火の輝きとをつくられる。これはすべての栄光の上にある天蓋であり、あずまやであって、4:6昼は暑さをふせぐ陰となり、また暴風と雨を避けて隠れる所となる。


ガラテヤ

第6章

6:1兄弟たちよ。もしもある人が罪過に陥っていることがわかったなら、霊の人であるあなたがたは、柔和な心をもって、その人を正しなさい。それと同時に、もしか自分自身も誘惑に陥ることがありはしないかと、反省しなさい。6:2互に重荷を負い合いなさい。そうすれば、あなたがたはキリストの律法を全うするであろう。6:3もしある人が、事実そうでないのに、自分が何か偉い者であるように思っているとすれば、その人は自分を欺いているのである。6:4ひとりびとり、自分の行いを検討してみるがよい。そうすれば、自分だけには誇ることができても、ほかの人には誇れなくなるであろう。6:5人はそれぞれ、自分自身の重荷を負うべきである。
6:6御言を教えてもらう人は、教える人と、すべて良いものを分け合いなさい。6:7まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる。6:8すなわち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊から永遠のいのちを刈り取るであろう。6:9わたしたちは、善を行うことに、うみ疲れてはならない。たゆまないでいると、時が来れば刈り取るようになる。6:10だから、機会のあるごとに、だれに対しても、とくに信仰の仲間に対して、善を行おうではないか。
6:11ごらんなさい。わたし自身いま筆をとって、こんなに大きい字で、あなたがたに書いていることを。6:12いったい、肉において見えを飾ろうとする者たちは、キリスト・イエスの十字架のゆえに、迫害を受けたくないばかりに、あなたがたにしいて割礼を受けさせようとする。6:13事実、割礼のあるもの自身が律法を守らず、ただ、あなたがたの肉について誇りたいために、割礼を受けさせようとしているのである。6:14しかし、わたし自身には、わたしたちの主イエス・キリストの十字架以外に、誇とするものは、断じてあってはならない。この十字架につけられて、この世はわたしに対して死に、わたしもこの世に対して死んでしまったのである。6:15割礼のあるなしは問題ではなく、ただ、新しく造られることこそ、重要なのである。6:16この法則に従って進む人々の上に、平和とあわれみとがあるように。また、神のイスラエルの上にあるように。
6:17だれも今後は、わたしに煩いをかけないでほしい。わたしは、イエスの焼き印を身に帯びているのだから。
6:18兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように、アァメン。


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